執筆者: 金谷 敏尊 ｜ 発行号: 2005年08月号

データセンター運用自動化ソフトウェア (DCA) は、需要を予測し、OS やアプリケーションの準備を行うプロビジョニング・ツールとして出発したが、現在ではデータセンター運用のさまざまな局面において、複雑な構成管理や自動化のプラットフォームとしての機能を担っている。この発展の経緯から、いずれのDCA ツールにおいても共通する機能はあるが、詳細に見ると、ホスティング関連ベンダーから提供されて複雑な環境向けの汎用プラットフォームとなったものや、ソフトウェア配布ツールや初期のユーティリティ・コンピューティングから発展したものなどがある。この結果、現在のDCA 市場はライフサイクル管理領域とユーティリティ・コンピューティング領域の2 市場に分けることができる。これらの領域は、管理インタフェースが標準化されたり、市場が収斂したりすることにより、5 年あるいはそれ以上の期間を経て最終的には融合すると考えられる。それまでは、2 つの市場におけるいずれかのベンダーを選択しなければならない。

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