執筆者: 冨永 裕子 ｜ 発行号: 2005年11月号

企業において、プロセスの継続的な改善は依然として重要課題である。社内外のさまざまなプロセスやシステムを必要に応じて適切に連携させ、業務フロー全体をリアルタイムに最適化したいというニーズは強い。こうした状況を反映して、EAI（社内システム連携）、B2Bi（企業間連携）、BPM（ビジネスプロセス管理）の3 つの機能をすべて備えた包括的なインテグレーション・スイート製品への関心が高まっている。米Forrester Research がこのインテグレーション・スイート製品市場の状況について調査を行ったところ、これまで同市場のリーダーであったベンダーは、依然として機能面で先行した製品を提供し続けていることが分かった。また、リーダーを追う立場のベンダーのなかには、これらに迫る製品を提供しているベンダーも存在する。特に注目すべきなのは、Oracle 社とSAP 社で、両社の動きは同市場における2つの重要なトレンドを具現している。1つは、これまで別個に提供されてきたアプリケーションとインフラが統合され、「アプリケーション・インフラ・スイート」と呼ぶに相応しい製品が増えていることである。

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