執筆者: 生熊 清司 ｜ 発行号: 2010-09

クラウド・コンピューティングが、今後の企業ITにおける重要課題のひとつとなっている。どのシステムをパブリック・クラウドに移すべきか、SaaS（Software as a Service）か、それともPaaS（Platform as a Service）を利用するのか、といった議論が活発化している。しかし、企業内のすべてのシステムがパブリック・クラウドに移るわけでなく、部分的にパブリック・クラウドを併用することが現実的と考えられている。そして、現実の企業システムを見ると、企業の保有するサーバ数は安価なIAサーバの登場によって増加傾向が続いており、サーバのハードウェア自体の費用や運用管理コストの増加、セキュリティやアクセス権管理の複雑化などの課題を抱えている。

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