ホワイトペーパー

データ活用の現状とキーポイント求められる基盤整備と企業風土

執筆者: 生熊 清司 | 発行号: 2014-07

ここ数年、主要なITキーワードとして「ビッグデータ」が注目され、データ活用やデータ分析のための新たな技術や手法、さらに「データサイエンティスト」といった新たな職種などの必要性を訴える記事や書籍が数多く見受けられる。確かに「ビッグデータ」ではこれまで以上に大量のデータを取り扱うことから、データの量に注目が集まりがちであるが、企業がデータを重視し、意思決定にデータを活用する際、データ量だけが問題となるわけではない。これまで、ITRではビッグデータの説明においては、「従来の技術や手法では処理しきれないような、多量で多様なデータの集まり」または、3V(Volume:量、Velocity:更新頻度、Variety:多様性)といった表現を使い、単なるデータの多さだけを示すものではないという特性を説明してきていた。しかし、ビジネスにとっての目的は、ビッグデータの特性を理解することでも、さまざまなデータを蓄積可能にすることでもない。重要なのは、企業がデータを利用して何にどのように役立てられるのかという点にある。

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